工事をしてNURO光を引くか、届いたらすぐに使えるホームルーターのRakuten Turboにするか。
楽天モバイルを使っている人なら、自宅のネットも楽天でそろえたほうがお得になるのか気になるところです。
家で通信の速さや安定性を求める人や、工事ができる住まいに3年ほど住む予定の人はNURO光、工事ができない人やすぐに使い始めたい人はRakuten Turboが合っています。
利用者の実測平均ではNURO光の下り速度がRakuten Turboの約10倍、上りは約20倍と大きく上回り、3年間の支払いも戸建てならNURO光のほうが28,756円安い計算です。
一方、楽天モバイルとの併用でもらえる36回分のポイントを差し引くと、端末残債を含まない36か月内の支払額では戸建てでRakuten Turboが少し安くなりますが、3年で解約する場合は端末残債が残るため結果が逆転します。
なお、楽天のインターネットには光回線の「楽天ひかり」もあるため、固定回線同士で比べたい方はNURO光と楽天ひかりを比較した記事をあわせてご覧ください。
NURO光とRakuten Turbo、どちらを選ぶ?
- 速さ・オンラインゲーム・テレワーク:実測の下り・上り・応答速度(Ping値)のすべてでNURO光が大きく上回る
- 3年間の支払い:戸建てで28,756円、40戸以上のマンションで61,426円NURO光が安い
- 楽天モバイルを使っている:36回分のポイントを含む36か月内の支払額なら、戸建てはRakuten Turboが7,244円安い(端末残債を除く。3年解約の残債込みならNURO光が3,148円安い)
- 工事ができない・すぐ使いたい:工事不要で最短2日で届くRakuten Turboが向いている
速さの違い|利用者の実測と電波の仕組みで比べる
利用者の測定結果を集計した「みんなのネット回線速度(みんそく)」で比べると、下りの平均速度はNURO光がRakuten Turboの約10倍、上りは約20倍の差があります。
平均値 | NURO光 | Rakuten |
|---|---|---|
下り | 967 | 96 |
上り | 778 | 39 |
Ping値 | 11.3 | 48.0 |
夜の下り | 1,036 | 78 |
みんなのネット回線速度(みんそく)に直近3か月で投稿された測定結果の平均。速度はMbps、Ping値はms(NURO光・Rakuten Turbo)
Rakuten Turboは、基地局から届く楽天回線の5G Sub6または4G LTEの電波を受けて使うホームルーターです。
スマホ向けの「Rakuten最強プラン」とは使えるエリアが異なり、パートナー回線のローミングエリアでは利用できません。
専用ルーター「Rakuten Turbo 5G」の技術規格上の最大速度は、5G接続時が下り2.1Gbps・上り218Mbps、4G LTE接続時が下り391Mbps・上り76Mbpsです。
自宅が5Gエリアに入っているか4G LTEのみかで速度が大きく変わるうえ、公式のエリアマップ内でも、申し込み前の住所確認で非推奨になったり、「現在Rakuten Turboを提供しておりません」と表示されたりする場合があります。
Rakuten Turboを検討する場合は、申し込む前に公式サイトのエリアマップと事前確認ページで自宅住所の判定を確かめておきましょう。
また、Rakuten Turboは規格上の上り最大速度が下りより低く、実測の上り平均も39Mbps(夜間は32Mbps)という水準です。
上り速度はビデオ会議でこちらの映像・音声を送るときや、動画配信、大容量ファイルの送信・クラウドへの保存に直結するため、在宅ワークやデータ送信が多い人には上り平均778MbpsのNURO光が適しています。
夜の時間帯(20〜22時台)もRakuten Turboは下り平均が78Mbpsまで下がっており、家族で同時に高画質な動画を見る家庭では物足りなく感じる場面があるかもしれません。
応答の速さを示すPing値もNURO光の11.3msに対してRakuten Turboは48.0msと差が大きく、オンライン対戦ゲームを遊ぶならNURO光が有力な選択肢です。
ただしNURO光でも、新規申し込みなどでIPv4の接続方式に「MAP-E」が適用される場合があり、特定のポートを使う一部のオンラインゲームは遊べないことがあります。
一方、テレワークで会社のVPNを使う人は、Rakuten Turboの現行掲載機種(FUYU PRECISION製)がVPNパススルー機能に対応していない点も事前に確認が必要です。
データ容量についてはRakuten Turboも無制限と案内されていますが、回線が混み合う時間帯や大量に通信した際に速度制御が行われる場合があります。
料金の違い|毎月の支払いと3年間の合計
NURO光は月額基本料金とは別に、ホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)料金 550円/月が必須です。
月額基本料金は戸建て・39戸以下の集合住宅向けのNURO 光(H)が5,170円、40戸以上の集合住宅向けのNURO 光(M)が4,180円で、毎月の支払額はNURO 光(H)が5,720円(ホームゲートウェイ代込)、NURO 光(M)が4,730円(ホームゲートウェイ代込)です。
Rakuten Turboはプラン料金の月額4,840円に加えて、専用ルーター「Rakuten Turbo 5G」を41,580円で購入しなければなりません。
楽天カード限定の48回払いにするとルーター代は初回878円、2回目以降866円で、48か月目までプラン料金から毎月867円が割り引かれるため、48回払いならルーター代と割引がほぼ相殺される仕組みです。
項目 | NURO光 | Rakuten |
|---|---|---|
毎月 | 戸建て・ | 初月 |
初期 | 事務手数料 | 事務手数料 |
特典 | キャッシュバック | 楽天モバイル |
毎月の支払いは必須費用込み(NURO光はホームゲートウェイ550円、Rakuten Turboは初月の契約事務手数料とルーター代を含む)。Rakuten Turboは公式の48回払い料金例と月額割引・ポイント特典を利用する場合
平常月の支払いだけで比べると、戸建てならRakuten Turboが月881円安く、40戸以上のマンションならNURO光のほうが月109円安くなります。
ここに初期費用やNURO光の最大3か月無料期間、40,000円のキャッシュバックを反映して3年間(36か月)の支払額を計算すると、総額の差がはっきり見えてきます。
住まい・サービス | 3年間の |
|---|---|
NURO 光(H) | 148,760円 |
NURO 光(M) | 116,090円 |
Rakuten Turbo | 177,516円 |
Rakuten Turbo | 141,516円 |
36か月内の必須費用込み支払額に初期費用を足し、キャッシュバック・ポイントを差し引いた金額。Rakuten Turboの端末残債10,392円は含めない。ポイントは36回分をすべて受け取り、1ポイント1円で使う仮定。日割り・ユニバーサルサービス料等は含めない
3年間で比べると、戸建てでNURO光が28,756円、40戸以上のマンションなら61,426円安い結果です。
hikariくん
NURO侍楽天モバイルと併用するともらえる毎月1,000ポイント(36回分で36,000ポイント)を差し引くと、端末残債を除いた36か月内の支払額は戸建てでRakuten Turboのほうが7,244円安い計算です。
しかし3年(36か月)で解約するとルーター代の残債10,392円(866円×12回分)が残り、仮に36,000ポイントをすべて使えても総負担は151,908円となってNURO 光(H)より3,148円高くなります。
加えて、ポイントは利用が確認された月の翌々月末日ごろに進呈され、進呈前にRakuten Turboを解約すると対象外となるため、36か月目で解約すると36回分すべてを受け取れるわけではありません。
進呈されるポイントは有効期間6か月(進呈日を含む)の期間限定ポイントであり、40戸以上のマンションでNURO 光(M)が使えるなら、ポイントを含めてもNURO光が25,426円安くなります。
工事と使い始めるまでの期間、使える場所の違い
Rakuten Turboは回線工事が不要で、申し込みから最短2日で届いたルーターをコンセントにつなげばすぐに使えます(審査や配送地域によっては到着まで1週間ほどかかる場合があります)。
ただし利用できるのは申し込み時に登録した設置先住所だけです。
実家や出張先へ持ち出して使うことはできず、地下や16階以上の高層階でも契約・利用できません。
引っ越しで設置先が変わるときは事前にmy 楽天モバイルで住所変更の手続きが必要で、手続きをせずに別の場所へ移すと利用停止の対象になります。
一方、NURO光は開通工事が必要で、戸建てと39戸以下の集合住宅向けのNURO 光(H)は宅内と屋外の2回、40戸以上の集合住宅向けのNURO 光(M)は宅内の1回のみです。
申し込みから開通までの期間は、戸建てで1〜2か月程度、39戸以下の集合住宅で1〜3か月程度、40戸以上の集合住宅なら最短1〜2週間が目安となります。
賃貸の戸建てや39戸以下のアパート・マンションでNURO 光(H)を申し込む場合は、工事日の1週間前までに大家さんや管理会社の工事承諾を得ておく必要があります。一方、40戸以上のNURO 光(M)は原則として事前の許可取得は不要です。
なお、以前にNURO光を使っていた住まいで解約済みの回線設備が残っており、一定の条件を満たす場合は、作業員が訪問しない無派遣工事で済むこともあります。
NURO光の開通を待つあいだは、NURO光の申込者向けのレンタルWi-Fiが最大2か月は月額500円(初月は別途事務手数料2,200円)で借りられます。
ただし3か月目以降は通常料金の月額5,148円になるため、NURO光が開通したら忘れずに解約の手続きをしてください。
NURO光が使える地域と住所の調べ方は、次の記事を参考にしてください。
あわせて読みたい
契約期間と解約費用、速度が合わなかったときの制度の違い
Rakuten Turboには最低利用期間がなく、いつ解約しても契約解除料はかかりません。
ただし48か月未満で解約すると解約した月からプラン料金の割引(月867円引き)がなくなり、ルーター代の分割残債は回線解約後も払い続ける仕組みで、3年(36か月)で解約したときの残債は10,392円です。
NURO光は36か月の契約期間(3年ごとの自動更新)があり、契約期間満了月を含む3か月間の無料解約期間以外に解約すると、NURO 光(H)で3,643円、NURO 光(M)で2,653円の契約解除料がかかります。
また、36か月未満で解約する場合は、基本工事費55,000円の分割残債も一括請求の対象です。
自宅で速度や電波が合わなかったときの対処法
開通したあとに「思ったより速度が出ない」「電波が弱い」と感じた場合の制度にも、両社で大きな違いがあります。
NURO光には、開通月を含む3か月目の末日までに回線の解約が完了すれば、月額基本料金も契約解除料も工事費残債もかからない特典があります(機器返却の送料等は自己負担)。
開通月を含む3か月目まではホームゲートウェイ料金550円も同額割り引かれるため、自宅で実際の通信速度や安定性をじっくり試してから継続するかを判断できます。
一方、Rakuten Turboには、電波状況が不十分で楽天側が案内する電波改善策を試しても改善しない場合に限り、製品到着日(着荷日)を1日目として8日目までに窓口へ申告すれば製品を返品・返金できる制度があります。
ただし、着荷日から30日以内に自己負担(元払い)で製品と付属品を指定先へ返送する必要があり、契約事務手数料3,300円は返金されず、Rakuten Turboの回線契約も別途自分で解約手続きが必要です(回線の初期契約解除制度とは別の手続きであり、初期契約解除だけでは製品代は返金されません)。
スマホのセット割・ポイントと固定電話で選ぶ
楽天モバイル(Rakuten最強プラン、同データタイプ、Rakuten最強U-NEXT)を使っている人がRakuten Turboに初めて申し込むと、「最強おうちプログラム」で毎月1,000ポイントがもらえます。
ただしこれはRakuten Turboの月額料金からの値引きではなく期間限定ポイントでの進呈です。
ソフトバンクやワイモバイルのスマホを使っているなら、NURO光で「おうち割 光セット」が組めて毎月のスマホ代が割引になります。
おうち割 光セットの適用には、固定電話オプションの「NURO 光 でんわ」(月額基本料金550円)への加入が必要です。
また、NURO光ならNURO 光 でんわを追加して自宅の固定電話を使ったり、現在使っている市外局番からの電話番号を引き継いだりできる場合もあります。
Rakuten TurboからNURO光へ乗り換えるときの手順
現在Rakuten Turboを使っていて速度に不満がある場合は、Rakuten Turboを使いながらNURO光へ申し込めば、ネットが使えない期間を作らずに切り替えられます。
NURO光公式サイトの「お申し込み」から郵便番号と住所を入れて使えるプランを調べ、そのまま申し込みます。
- 工事を終えて開通する
工事に立ち会い、設置されたホームゲートウェイにスマホやパソコンをつないでネットが使えることを確かめます。
- Rakuten Turboを解約する
NURO光が開通してからmy 楽天モバイルでRakuten Turboを解約し、ルーター代の残債額・サービス名・契約者名が分かる明細(Web画面のコピー等)を保存しておきましょう。
- 解約金の還元を申請する
NURO光の利用開始月を1か月目として5〜7か月目末日までに発送される証明書貼付シートに明細を貼り、発送から2か月後の末日必着で返送すると、1回線分・最大60,000円まで還元されます。
NURO光の他社解約金還元はホームルーターの端末代の残債も対象になるため、Rakuten Turboの分割払いが残っていても負担を抑えて乗り換えられます(シート受領後45日以内に届く案内メールから、45日以内にマイページで受取口座を指定します)。
申し込みはNURO光公式サイトから進められます。
NURO光が向いている人・Rakuten Turboが向いている人
NURO光が向いているのは、家で通信の速さや応答の良さを求め、開通工事ができる住まいに3年以上住む予定の人です。
オンラインゲームやビデオ会議、大容量ファイルのやり取りが多い人、固定電話を使いたい人、40戸以上のマンションに住んでいる人にもNURO光が合っています。
一方、Rakuten Turboが向いているのは、賃貸で工事の許可が取れない人や、工事を待たずに届いたらすぐネットを使いたい人です。
自宅が楽天回線の5Gエリアに入っており、楽天モバイルと組み合わせてポイントを受け取りたい人や、普段の用途が動画視聴やSNS中心の人にも向いています。
NURO光とRakuten Turboの比較でよくある質問
- NURO光の支払いに楽天カードは使えますか?
利用可能です。
NURO光はVISA・Mastercard・JCB・AMEX・Dinersのクレジットカード払いに対応しており、契約者本人名義であれば楽天カードも登録できます。
- Rakuten Turboを実家や引っ越し先に持って行けますか?
申し込みで登録した設置先住所でしか使えないため、実家や外出先への持ち出しはできません。
引っ越すときは、事前にmy 楽天モバイルで設置先住所を変更する手続きが必要です。
- Rakuten Turboのルーター代が残っていても、NURO光に乗り換えられますか?
乗り換えられます。
Rakuten Turboを解約したあとも残りのルーター代は支払いが続きますが、NURO光の他社解約金還元(1回線分・最大60,000円)の対象です。
- NURO光に工事なしで申し込むことはできますか?
基本的には開通工事が必要です。
ただし、以前NURO光を使っていた住まいで解約済みの回線設備が残っており、一定の条件を満たす場合は、作業員が訪問しない無派遣工事で済むこともあります。
まとめ|家で速さを求めるならNURO光、工事ができないならRakuten Turbo
実測の通信速度は下り・上り・Ping値ともNURO光が大きく上回り、3年間の支払いも戸建てで28,756円、40戸以上のマンションで61,426円NURO光が安い計算です。
楽天モバイル併用でもらえるポイントを36回分すべて受け取る仮定なら、端末残債を除いた36か月内の支払額は戸建てでRakuten Turboが7,244円安くなりますが、3年で解約すると残債込みではNURO光が3,148円安くなります。
NURO光にするなら、まずはNURO光公式サイトの「お申し込み」から住所を入れて、自宅で使えるかどうかを調べてみてください。



