下り最大2Gbpsの回線速度を提供するNURO 光ですが、利用者の声を見ていると「回線速度が遅い」「状況によって速度が異なる」など、気になる口コミを目にします。
この記事では、業界内でも最速の部類に入るネット回線「NURO光」の実測や、回線速度が遅くなる原因、そして改善方法について解説します。
NURO光は遅い?|利用者の声
NURO光の「下り最大2Gbpsの回線速度」に魅力を感じる方は多いはずです。
回線速度を上げることで作業の効率化は上がり、プライベートの時間に視聴する動画もストレスなく閲覧できます。
しかし、実際の利用者の声を見ると少し気になる書き込みや相談が見受けられます。
どのようなトラブルが起きているのか?今後、NURO光を利用する予定がある場合、ある程度の対処法を身につけておくと良いでしょう。
戸建てでもYouTube再生が遅くなる?
マンションと比較すると、戸建ての方が回線は安定しやすくなっています。
その理由は、一つの回線の中で利用する人の数が少ないからです。
しかし、戸建てでも下記のようなトラブルが起こることがあるようです。
- NetflixやYouTubeの画質が悪い
- 動画が途中で止まる
- 隣の部屋でオンラインゲームをしていると速度が遅くなる
上記のような回線のトラブルが起こってしまうのはなぜでしょう?
モデムとの距離で速度が変わる
光回線もモバイルWiFiも、契約する会社から提供される機器で利用環境を整えます。
そうしたことから、機器との距離は回線速度に影響を与えます。
利用者の中には、機器の設置場所である1階では快適でも、2階での利用に不便を感じているという声もあります。
どうすれば「NURO光を不満なく使用することができるのか」が気になるところです。
時間帯によって速度が異なる
時間帯によって速度が異なる最も大きな要因は回線の混雑です。
一般的に20時から23時の間は回線速度が低下します。
- 就業後のプライベートの時間帯になる方が多い
- 学校、塾や習い事が終わり子供たちもフリータイムに入る
- 視聴人数が上がる時間帯に動画のアップロードを行うインフルエンサーが多い
など、20時以降、多くの方がスマートフォンやパソコンを利用します。
それに加えて、NURO光は人気のインターネット回線ため、通信局から多くの機器に信号を送り込まないといけません。
このような理由から、NURO光であっても時間帯によって速度が異なることが考えられます。
NURO光の下り最大通信速度は2Gbpsはウソ?
もしかして、「NURO光は他の回線とさほど変わらないのでは?」このような疑問が出てきても不思議では。
下り最大通信速度2Gbpsと言われているNURO光ですが、実際のところどうなのでしょうか?
ここからは、利用者の声も参考に回線速度が低下する原因について見ていきます。
ONU(ホームゲートウェイ)が速度低下の原因
NURO光の最大の疑問、「NURO光は他の回線とさほど変わらないのでは?」この疑問について考えてみましょう。
NURO光の下り最大通信速度2Gbpsは、通信局から自宅に送り込むまでの速度です。
つまり、自宅に設置した機器から利用する端末までの最大速度を指しているわけではないのです。
ここで騙された!と感じる方もいるかもしれませんが、光回線の仕組みはどこの会社も同様ですので、実測については多くの会社に誤差はあります。
注目したいのはNURO光の実際の速度です。
自宅に設置した機器からの有線で最大1Gbps、無線で最大1.3Gbpsとなっています。
NURO光の下り最大通信速度2Gbpsについては、通信局からの最大速度になりますが、それでも、他のサービスと比較すると実測も十分にあると考えて良いでしょう。
利用環境が速度低下の原因になる
NURO光の回線速度が遅くなるとき、利用環境が影響していることも考えられます。
利用者の声でもあるように、NURO光は下記のような環境で回線速度が遅くなることがあります。
- 接続数が増えると速度が低下する
- モデムとの距離で速度が変わる
- 時間帯によって速度が異なる
このような原因は他の回線でも同様のことが起こります。
しかし、改善法がないわけではありません。予防策や対策を取り入れることでNURO光の回線速度を保つことは可能です。
- 接続数が多くなるマンションタイプではなく戸建て向けプランを選ぶ
- 高規格のルーター・LANケーブルを使う
上記の3つの対策法について、それぞれ見ていきましょう。
まず、NURO光は戸建て向けのプランとマンション向けのプラン、どちらも用意しています。
マンションプランは世帯にもよりますが、接続数が増えることが考えられます。そこで、マンションでも選択できる戸建て向けプランの「NURO光マンションミニ」を個人で契約すると接続数による速度低下を防ぐことができます。
高規格のルーター・LANケーブルを使うという点に関して、おすすめしたい高規格のルーターは、最大速度が速いIEEE802.11n 以上のWiFiルーターです。
LANケーブルは、CAT6以上のLANケーブルを使うことで、NURO光の速度を安定して利用することができるのでおすすめです。
ONUの設置場所を変える
ONUの設置場所によっては、速度低下の原因になることもあります。
ONUの場所から離れるとどうしても回線の速度は低下します。そのため光コードの届く範囲内で設置場所を変えるだけでも改善に繋げることは可能になります。
ONUの設置場所を変える場合はケーブルを傷つけないように気をつけないといけません。
ケーブルの損傷は再度工事が必要になることもあるので丁寧に行ってください。
ONUの設置場所でおすすめの場所は下記になります。
- 壁やドアから距離を置いた場所
- 床から離れた少し高い場所
- 自宅の中心となる場所
より広範囲に電波を送るためには「空間的に開けた場所」を選びましょう。
NURO光に限ったことではありませんが、壁や家電などの障害物があると電波は届きにくくなります。
もし、現在の設置場所が「家電の近く」「壁の近く」「コンセントから遠い位置」「水場の近く」などであればONUの設置場所を変えることで速度低下を改善させられることはできます。
ただし、設置場所を変えても改善しないことはあります。
NURO光は環境に合わせて数種類のONUが用意されています。
特徴の異なるONUを用意していますが、環境によっては速度を安定させられないこともあります。
もし、速度低下の原因がONUの設置場所と考えられる方は、状況によっては無料で機器の交換が可能になることもありますので、NUROサポート窓口に問い合わせてみてください。
速度が速いプランを選ぶ
NURO光はニーズに合わせて選びやすいプランを選択することができます。
プラン名 | 最大速度 | 月額料金 |
NURO 光 2ギガ(3年契約)(戸建て) | 2Gbps | 5,200円 |
NURO光6Gs(戸建て) | 6Gbps | 5,767円 |
NURO光10Gs(戸建て) | 10Gbps | 6,317円 |
NURO光 for マンション(マンション) | 2Gbps | 2,090~2,750円 |
提供エリアは限定されていますが、標準プラン以外に超高速プランも用意されていますので、速度重視の方は高速プランで契約すると良いでしょう。
NURO光の速さの秘密
NURO光の回線速度低下の原因を理解すると、取り入れるべき対処法も見えてきます。
「下り最大通信速度は2Gbpsはウソ?」という疑問も解消できたのではないかと思います。次にNURO光の速さの秘密についても考えてみましょう。
他社と回線をシェアしていない
NURO光が採用する光回線は「ダークファイバー」と呼ばれるもので、普段は使われていない予備回線を利用していますので、同時接続などの混雑の影響は受けにくい特徴を持っています。
「光回線」と一括りに表していますが、光回線を提供している会社の多くはNTTのフレッツ光回線をシェアしています。
当然、契約数の多い地域では速度低下が起こるリスクは高まりますが、NURO光が利用する回線は普段使われない回線ですので、同時接続の混雑を避けることができます。
世界標準のGPONテクノロジーを採用
NURO光が通信局から自宅までの下り最大通信速度2Gbpsを実現できたのは、世界標準のGPONテクノロジーを採用したからです。
あまり馴染みはないかもしれませんが、GPONテクノロジーは欧州を中心に普及している通信速度最大2.5Gbpsまで対応しているインフラサービスです。
ダークファイバーと呼ばれる予備回線を利用することで、回線の混雑を防ぎ、世界標準のGPONテクノロジーを採用することでNURO光は国内で超高速の回線速度の提供を可能にしています。
NURO光を快適に利用するために理解しておくべき基礎知識
NURO光の速さの秘密について理解したところで、NURO光の契約を前向きに考えた方も多いでしょう。
最後に、NURO光の契約前に理解しておくべきこと、また契約している方も回線速度を保つための知識について見ておきましょう。
ルーター機能を搭載したONUの特徴
NURO光が提供するONUは、無線LANルーター機能が一体化しています。
多くの会社はONUと、有線LANで接続する無線ルーターの2つの機器が必要です。
「ONUはモデム」「無線ルーターはWiFi機器」という言葉で馴染みのある方もいるかもしれません。
ONUとは? |
回線を提供する会社が規定の機器を用意する。 「光信号」と「デジタル信号」を相互変換することで自宅に提供する電波を送る。 |
ONUがないと、契約した会社からの電波の提供は受けられません。会社が用意する機器を自宅に設置することで初めて自宅に回線を取り込むことができます。
無線ルーターとは? |
契約会社から提供されるものもあれば、自前で用意することも可能。 契約した会社から受信した電波を分配する。 |
ONUを設置して、自宅に電波を送り込むことができたら無線でも快適に利用するために無線ルーターを用意します。
この時必要になる無線ルーターは契約会社から提供されることもありますが、より多機能な分配が必要な方は、市販で購入できるバッファローやIO DATAなどのメーカーの機器を用意することもあります。
ここで考えて欲しいことは、ONUが無線LANルーター機能一体化のメリットとデメリットです。
無線LANルーター機能一体化のメリットは下記のようなものが挙げられます。
- 無線LANルーターを別途購入する必要がない
- トラブル時の切り分けがラクになる
- 設置しても配線でごちゃつかない
一方、無線LANルーター機能一体化のデメリットとして考えられることは下記のようなことです。
- 自前の無線ルーターのみでは使用できない
自前の無線ルーターの単独使用ができないことに関して以外は、費用面、そしてトラブル時の切り分けもラクになるので、これまで主流であった2台の機器の設置から考えられるデメリットと比較してみてください。
周波数を理解して使い分ける
すでにNURO光を契約されている方にも、回線速度を維持する方法として知っておいて欲しいことが「周波数の使い分け」です。
NURO光が提供するONUは数機種ありますが、どの機種であっても「2.4GHz」と「5Ghz」を選択できます。
- 2.4GHz・・壁などの障害物に強い電波で遠くまで届きやすいが、近隣の家電に干渉しやすい
- 5Ghz・・ルーターのみで使用される電波。高速通信が可能である一方、距離が長くなると電波が弱くなる
5Ghzの注意点は、旧世代のWi-Fi端末には対応していないことが多いという点です。非対応の端末の場合、2.4GHzで速度を安定させるようにしましょう。
NURO光の特徴を理解して回線速度を安定させよう
NURO光は光回線の中で、下り最大2Gbpsの回線速度と高速のサービスを提供しています。
もちろん環境によっては回線の速度が低下することもありますが、予備回線を利用し、GPONテクノロジーを採用しているNURO光は、速度低下の原因を解消することで、どこよりも安定した環境を作ることができます。
自宅でも快適な環境を作るのであれば、下り最大2Gbpsの回線速度を持つ、NURO光はおすすめです。