賃貸アパートやマンションの場合、NURO 光には以下の2つのプランが用意されています。
・「NURO 光(マンション)2G」
・「NURO 光(マンション)10G」
多くの場合、マンション、アパートなどの集合住宅で新たにNURO光を申し込むと、大家さんから工事許可を取る必要があります。
ですが、説明や交渉の仕方を間違えると、大家さんから許可をもらえないことがあります。
本記事では、NURO 光の契約で、大家さんの許可が必要なケースと、工事の交渉を成功させるためのコツを解説します。
NURO 光の契約で大家の許可が必要なケース
大規模マンションなどでは、NURO光の設備がマンション内に設置されている場合があり、新たに開通工事を行う必要はなく、すぐにご利用を開始できる場合があります。
しかし、多くの場合は新たにケーブルを引き込む工事が必要になります。
既存の回線をそのまま使うわけではなく、工事関係者が実際にマンションに立ち入り、工事を行うことになりますので、事前に大家さんに許可を取っておく必要があります。
交渉に失敗すると工事の許可が下りない
様々な理由から、マンション内で通常プランを利用する際に行う工事を許可してくれない大家さんも多いです。
また、保有しているマンションに傷をつけられてしまうのではないかという考えから、マンションそのものに手を加えられることを問題視している傾向もあります。
大家さんが心配していること・対処法
大家さんがインターネット回線の工事を提案された際に心配していることは主に4つあります。
建物に傷がつくのではないか
ネット回線の更新を行うことにより、建物に穴が開いたり、建物の壁の中にパイプを設置したりして、あらかじめ決めておいた図面との構造が変わってしまい、後々面倒なことになるのではないかといった不安がついて周ります。
対処法
光回線の新規工事では、『光キャビネット』と呼ばれる中継機器を外壁に設置する必要があります。
こちらの設備は外壁に穴を開け、ボルトやビスなどで固定する必要がありますが、業者によっては強力な両面テープで対応してくれるところもあります。
また、外壁に引き留め金具などの部品が設置されている場合は、新たに穴を開ける必要はありません。
建物内の通信設備を確認できる状況であるのであれば、留め金具があるかどうかや、光キャビネットを設置するスペースがあるかどうかなどを事前に確認したうえ、両面テープでの固定が可能かも、事前に工事業者に問い合わせてみると良いでしょう。棟内にMDF室がある場合は、スペースに限りがある場合のみ利用が可能になります。
管理が面倒になるのではないか
マンションのオーナーの方は、工事の際の立ち会いが可能となっていますが、その後の管理は、回線装置とパソコン間の設定など、契約者自身が行うものとなりますので、オーナーが管理する必要はありません。
他の住人の迷惑になるのではないか
ビルのオーナーさんは『工事の騒音で他の住人の方に迷惑がかかってしまうのではないか』とも思っています。
ですが光回線の開通工事では、騒音がほとんど発生しません。
発生しても生活レベルの騒音ですので、特に問題になることはないでしょう。
ただし、通路やホールなどの共用部が狭い場合には、業者の方が数時間立ち入ることで他の住人の方の通行の邪魔になるといったことは予想されます。
実際に工事の業者の方が来た時のことを、具体的にイメージしてみて、大家さんへ提案を打ち出せるかどうか、今一度確認してみましょう。
エレベーター点検や掃除なども日頃から行われていますし、何日間も居座るわけではないので、行なっても全く問題はないですが、作業は人が通らない時間帯を狙って行われることが多いです。
退去時の撤去はどうするのか
もし住んでいる賃貸を退去したいのであれば、設置した光回線も同時に撤去する必要があります。
撤去時も開通工事と同様、業者による数時間の原状回復が必要になります。
もしも引っ越してきて数ヶ月といった場合ですと、またすぐに引っ越しをしてしまうのではないか?といった理由から、撤去時の面倒も考え、許可を出してくれないケースがあります。
許可を出してもらいやすくするためには、建物に長い間住むつもりであるという事を、大家さんにアピールする必要があります。
また光回線を撤去する際には、11,000円の撤去費用がかかりますので、予め注意が必要です。
大家さんに許可を出してもらうためのコツ
ここからは、ビルのオーナーの方に光回線の工事を許可してもらうためのコツをご紹介します。
光回線の開通の工事のメリットを説明する
築年数が古く、通信設備があまり整っていない建物では、光回線の開通工事を行うことで得られるメリットが大きい傾向にあります。
光コンセントを設置することで後の工事の手間を省ける
光回線を利用する際には、光コンセントの設置が必須となります。
今後、他の入居者が光回線を利用したい際には、新たに光コンセントの設置が必要なくなります。
回線工事をしても支障がないようにする
大家さんに光回線の工事を提案する前に確認すべきことは以下の通りです。
- 他の住人の通行の邪魔にならない時間帯で工事は可能か
- 光キャビネットの設置で外壁に穴が開く可能性があるか、もしくは両面テープでの施工が可能か
- 光キャビネットを設置できるスペースがあるか
- ケーブルや設備などが煩雑になっており、管理がお手上げ状態になっていないか
特に両面テープでの施工では、建物本体に一切傷つけることがありませんので、交渉の際に持ち出すと許可がおりる確率が上がります。
また NURO 光では、回線工事の際に大家さんへ提案する際に必要な専用のガイドラインが提供されています。
こちらをご活用の上、大家さんへ提案してみましょう。