NURO 光はIPv6の通信に完全対応しています。IPv6対応により接続が安定する、接続できる家電が増えるなどのメリットがあり、従来のIPv4よりも得られるメリットが大きいことが特徴です。
本記事ではIPv6の概要や、完全対応の NURO 光を契約することのメリットを解説していきます。
IPv 6とは
IPv6は、2013年に新たに登場したインターネットの次世代規格です。1990年代に普及が始まった IPv4と比べて、より多くのデバイスを安定して通信することが可能になり、多種多様なインターネットデバイスが普及した昨今では欠かせないアイテムとなっています。
IPv 6のメリット
通信の次世代規格 IPv6を利用するメリットは以下の通りです。
インターネットの接続が安定する
1990年代から普及が始まった IPv4は、最大で57億台のコンピューターが通信できるように設計された通信規格です。コンピューターが普及した当時は十分な台数であり、通信に大きな余裕がありましたが、パソコンの他にも、スマートフォンや IoT 家電など、様々なインターネット接続を行うマルチデバイスが普及してきた昨今では、インターネット通信を行うデバイスが急増。当初はこれで十分と思われていた通信の接続台数制限を逼迫する、想定外の事態となり、2013年にはついに、IP v6と呼ばれる次世代の通信規格が登場。
新たに普及が始まった IPv6では、320澗(かん)(3.4×10の38乗個)という、ほぼ無限大の通信機器が接続できるようになりました。
2013年のIPv6登場までに、すでに IPv4の回線が逼迫していたため、NATと呼ばれる代替案などの、普及により少ないIPアドレスをなんとかやりくりするためにあくせくしていた状況であり、ルーターなどの通信機器には一定の負担がかかっていました。
ですが、IPv 6のIPアドレスなどの構成や通信状況は至ってシンプルで、余裕があるので、インターネットの通信も安定して行うことができ、ルーターへの負担もより少なくすることができるようになりました。
使える家電が増える
2010年代から急速に普及したスマートスピーカーやインターネット接続対応の家電などの通信機器が、安定した通信を行うためには ipv 6に対応した wi-fi ルーターを介しての接続が推奨されます。
総務省が行った調査でも スマート家電の普及において、 IPv6の普及が欠かせないものとなっていることが明記されています。
2016年には173億台だった IoT デバイスの数は、5年後の2021年には349億台にまで増加。
IPv6対応の IoT デバイスでは、アプリケーションの不具合などが起きにくいとされています。
マルチキャスト等のストリーミングが利用できる
IPv6の回線では、アプリケーションの不具合などが大幅に減るため、大容量のデータのやり取りをするマルチキャストなどの動画ストリーミング配信も快適にできるようになります。
wi-fi 6対応のルーターもおすすめ
IPv6に乗り換えるのであれば、wi-fiの通信速度も最新のものである wi-fi 6の規格を用いたルーターを契約した方が良いでしょう。
wi-fi 6では従来の規格 wi-fi 5よりも1.5倍ほど早い通信速度で通信を行うことができます。
ipv 6のデメリット
多くのインターネット機器を接続可能にできる IPv6ですが、利用には一定の条件があります。
Ipv6対応のルーターが必要
IP v6の通信を行うには、対応のルーターが必要となります。
NURO 光の提供するルーターは IPv4と IPv6両方の通信に対応しているので、問題はありません。
IPv4のサイトが見れない
IPv6のみの通信に対応したルーターの場合は、IPv4のサイトが見れなくなります。
特にゲーミングルーターでは IPv6のみ対応の機種が多いですので注意が必要です。
IP アドレスが長い
IPv4の IP アドレスは、数字のみで単純明快に表記されていますが、IPv6のアドレスはアルファベットを用いた16進数で表記しています。桁数もIPv4の2倍ほどになるため、エンジニアにとっては、 IP アドレスをやり取りする際、口頭では伝えづらいというデメリットがあります。
IPv 6のデュアルモデルも
IPv 6は2013年に登場した通信の次世代規格であり、2022年現在は、長年使われてきた IPv4から IPv6への移行する期間であり、現時点では、 IPv 4で通信を行うWebサイトが数多くあります。
そのため、IPv6のみに対応しているデバイスで通信を行うと IPv 4でのみで通信を行う Webサイトへアクセスできないというデメリットが生じます。
この問題を解決するのが IPv4と IPv6の両方の通信に対応したデュアルモデル IPv4 over IPv6です。
こちらの通信規格であれば、 IPv6の通信により、高品質かつ安定した通信が実現できるほか、 IPv4のみで通信を行うWeb サイトとも問題なく通信を行うことができます。
NURO 光は IPv4と IPv6の両方の通信に対応しています。
IPv6の利用方法
NURO光でIPv6を利用するために特別な契約を結ぶ必要はありません。
届いた機器を工事が終了後、届いた機器を接続するだけで自動で IPv6または IPv4へつながります。
IPv 6が利用できない時の対処法
IPv6関連の通信トラブルが発生した場合、契約しているプロバイダと実際に通信を行っている回線の二つで業者が異なると、どちらの業者からも修理を断られる「たらい回し」の現象が発生します。
NURO光の場合は回線はソニーネットワークコミュニケーションズが提供する So-netに加え、プロバイダもSo-netと統一されていますので、万が一トラブルが発生した場合でも「分からないから他の業者に聞いてほしい」とたらい回し状態になることはありません。
またソニーが提供する回線は、独自の回線であり、トラブルに関する情報も自社で詳しく把握できている可能性が高く、十分なサポートを受けられる可能性も高いです。